ベトナム科学技術アカデミー(VAST)

ベトナム科学技術アカデミー(VAST)

1975年にベトナム科学アカデミーが発足し、2008年にベトナム科学技術アカデミー(Vietnam Academy of Science and Technology:VAST)になった。自然科学の研究、技術開発、人材育成等が任務である。

VAST傘下に、30の国立研究所、7つのユニット(自然博物館、科学情報センター、出版局等)、9つの国営企業等がある。VASTの年報(2013年)によれば、職員数2,453人(教授・助教授205人、Ph.D.706人)、予算8,530億ドンである。

なおベトナムには、VASTのほかにベトナム社会科学アカデミー(VASS)や、ベトナム農業科学アカデミー(VAAS)等のアカデミーがある。

ベトナム科学アカデミー(VAST)

ベトナム科学アカデミー(VAST)

(4)衛星開発センター

VAST傘下に衛星開発センター(Vietnam National Satellite Center)があり、海外からのODAを活用して衛星開発プロジェクトが進められている。

  • ・地球観測(VNREDSat-1:仏、2013年打ち上げ済み)
  • ・同上(VNREDSat-1B:ベルギー、計画中)
  • ・災害・気候変動対策(日本のODAで2機打ち上げ予定)

(5)関係各省の研究機関

「科学技術ベトナム2013」(NASATI(科学技術情報庁)発行、ベトナム語)によれば、政府各省傘下の研究機関数は、約160(国防省、公共安全省は除く)である。多いのは、農業農村開発省(65、職員数は約5,000人でVASTより多い)、保健省(25)、産業貿易省(10)などである。保健省傘下のVABIOTECHは、ワクチンの研究所として有名である。

(6)National Key Laboratories

政府が重視している科学技術分野の推進のため、16のNational Key Laboratoriesが設置されている。これはVAST、各省の研究所、大学等の内に設置されたもので、総額で約9,500億ドンの投資が行われ、最新の研究設備が導入されている。分野としては、情報技術、バイオテクノロジー、材料技術、機械工学・自動化、石油、エネルギー、インフラである。

 

JSPSとの協力

JSPSは、ベトナムの科学技術省(MOST)、ベトナム科学技術アカデミー(VAST)との間で、研究者交流、共同研究・セミナーの開催、研究拠点形成など、様々な協力を行っている。

2014年度に開始された研究拠点形成事業は以下のとおりである。

・山口大学=カントー大学

「バイオ新領域を拓く熱帯性環境微生物」

・京都大学=VAST/生態学生物資源研究所

「アジア脊椎動物種多様性」

・京都工芸繊維大学=ホーチミン理科大学

「アジア昆虫バイオメディカル」

・金沢大学=ハノイ医科大学

「東アジア地域におけるB型肝炎ウイルス」

 

日本のODAを活用した宇宙開発

VASTでは、日本や欧州のODAを活用して、宇宙開発を実施している。

日本関連の事業費総額は約554億円であり、2011年に第1期分73億円の円借款融資契約が締結された。

事業内容は人材育成、施設・設備整備、地球観測衛星の調達である。既に、人材育成は開始されており、現在11人が、日本の大学の修士課程(北海道大学、東北大学等)に留学している。全体で、36人が留学の予定である。残りの2事業(施設・設備整備、地球観測衛星の調達)は、まだ実施されていないが、前記ホアラック・ハイテクパークに宇宙センターが建設予定で、ベトナム側の負担で土地造成工事が行われている。

ベトナム宇宙センター完成予想図

ベトナム宇宙センター完成予想図 ©VNSC

 

源:https://www.jst.go.jp/crds/report/report10/VN20161130.html

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